◆Carbon Fiber カーボンファイバー
カーボンファイバーは、鉄と同レベルの強度をその数分の1の重量で実現した画期的素材で、Bontは1989年よりカーボンをベースとしたシューズを製造しています。カーボンは互いに融着して繊維の長軸を形成する配列のカーボン原子からなる素材で、その数千本の繊維を捻ってヤーンを形成し、繊維に織り込まれます。Bontはカーボン製造技術で世界一の水準を誇る、東レのカーボンファイバーを使用しています。

サイクリングシューズの製造に使用されるカーボンファイバーの織り方は主に以下の3種類です。

3k Plain (3k平織り)
航空産業で使用される目地の詰まったカーボンファイバーで、Bontシューズにも使われています。
Unidirectional (単方向)
a-oneの内側に使用されている剛性が極めて高いカーボン。カーボンを織り込む方向を選べるのが特長で、この素材を使用することで強度の優れた軽量なシューズができます。
12k Plain (12k平織り)
安価なカーボンで、3kほどの強度がなく、20パーセントほど低コストなカーボン。

シューズ業界でみられる誤解をまねきやすい表示

ひと昔前までは、プラスチックやナイロンをベースにした靴を買えば、どんな製品を手にしたのか一目瞭然でしたが、最近の商品は高価な最新素材を使用しており、品質や特長を判断するのが難しいものです。そこで、メーカーが使用する素材で、消費者の皆様が気をつける必要があるものを挙げてみました。

  • 一層構造のカーボン:靴がカーボンベースと表示されている場合、外側の一層のみにカーボンが使用されていることがよくあります。カーボン層の下には成型プラスチックが注入されていたり、ナイロンやファイバーグラスのベースになっているのです。
  • 単方向カーボン:様々なシューズに単方向カーボン使用と表示されていますが、プラスチックの中に射出成形したカーボンを使用して、これを単方向カーボンとよんでいるケースが多くみられます。これは用語の不正使用であり、Bontでは織り糸がすべて一定方向に織られたカーボンファイバー素材を意味します。
  • シルバーファイバーグラス:多くのシューズが射出成形プラスチックをベースに使用しており、プラスチックにはカーボン粒子が含まれ、外側の層は一層のシルバーファイバーグラスでできています。ファイバーグラスの下の成形プラスチックにカーボンダストが含まれるため、カーボン使用という表記が許可されていますが、ファイバーグラスを織り込んだ外側の素材は明らかにカーボンファイバーではありません。カーボンファイバーは常に黒い色をしています。
  • 100パーセントコンポジット:この用語は基本的に何にでも使われますが、何のコンポジットであるかということがわかりません。靴に使われるのは通常ナイロンとファイバーグラスのコンポジットです。
  • モノコック:モノコック構造、つまり外皮にも応力を受け持たせる一体構造になっているシューズとは、カーボンが裏地に直接ラミネートされ、一体成型になっているもののことです。モノコックという謡い文句にのせられてヒールカップ内蔵のカーボンシェルをモノコックとよぶメーカーがありますが、それは誤りです。